ミセス『Wanted! 』歌詞の真相解明|大森元貴が描いた逃亡劇の裏側

ミセス『Wanted! 』歌詞の真相解明|大森元貴が描いた逃亡劇の裏側

ミセス『Wanted! 』歌詞の真相解明|大森元貴が描いた逃亡劇の裏側の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。

2017年8月30日にMrs. GREEN APPLEの5thシングルとして世に放たれた「WanteD! WanteD!」は、カンテレ・フジテレビ系火曜9時ドラマ『僕たちがやりました』のオープニングテーマとして書き下ろされました。原作漫画の持つ刹那的な享楽と、些細な悪ふざけから後戻りできない破滅へと転がり落ちていく高校生たちの逃走劇。大森元貴(Vo/Gt)はこの過酷な物語と対峙した際、単にストーリーをなぞるのではなく、若者が心の奥底に飼いならしている「醜さ」や「弱さ」そのものをあぶり出す道を選びました。

当時の音楽雑誌の特集インタビューや特番において、大森は楽曲制作の動機について「逃げること、目を背けることの滑稽さとリアルを描きたかった」という趣旨の発言を残しています。歌詞の中で繰り返される「ツマラナイ大人」への反発と、「くだらない」と言い放ちながら自らも虚無に囚われていく主人公の姿は、多くのリスナーが青春期に覚える全能感と挫折のコントラストを克明に映し出しています。

WanteD! WanteD! 歌詞の考察と真相を紐解く上で最大の鍵となるのは、サビで響く挑発的なフレーズと、随所に滲む自己憐憫のせめぎ合いです。自らを「指名手配犯(WanteD)」になぞらえ、社会規範から逃避行を決め込みながらも、心のどこかで「誰かに見つけてほしい」「本当の自分を裁いてほしい」と渇望するアンビバレンス。この二重構造こそが、8年の歳月を経た現在も世代を超えて心を掴んで離さない理由です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。