路地裏の煙を追い、何十軒もの暖簾をくぐり抜けて見えてきた「いま絶対に食べるべき名店」を独自に厳選した。焼き加減、皮の食感、餡のバランス、そして店の空気感。すべてにおいて妥協のないラインナップだ。
第1位に推したいのは、新宿三丁目の雑居ビル深くに構える隠れ家「餃子 靖(仮称)」。注文が入ってから皮を伸ばす完全手包みスタイルで、パリッとした羽根を突き破ると中から清湯スープが溢れ出す。自家製の黒酢と刻み生姜でいただけば、脂の重さは一瞬で消え去り、豚肉の芳醇な甘みだけが口内に残る。深夜2時までこのクオリティを提供する姿勢には脱帽するしかない。
第2位は、西新宿の老舗中華が焼き上げる「元祖・大判羽つき焼き餃子」。鉄板一面に広がる美しいレース状の羽根は、芸術的な軽やかさだ。一口かじれば小気味よいクリスピーな音が響き、続いてキャベツのざく切り感が心地よいリズムを生む。ビールとの相性において、右に出るものは存在しない。
第3位は、東新宿エリアに潜む水餃子の名店。厚手のもちもちとした皮は、噛むほどに小麦の甘みが広がる。特製の麻辣ダレに潜らせれば、花椒の痺れと八角の甘い香りが鼻腔を抜け、異国の夜市へトリップしたかのような錯覚に陥る。いずれの店も、職人の明確な哲学が一皿の上に宿っている。