オタリアとは何者?アシカと似て非なる驚愕の生態と知能を完全解説

オタリアとは何者?アシカと似て非なる驚愕の生態と知能を完全解説

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日本国内の主要水族館(横浜・八景島シーパラダイスや鴨川シーワールド、新屋島水族館など)において、新春の風物詩として毎年大きな話題を集めるのが「オタリアの習字(書き初め)」です。特製の筆を口にくわえ、トレーナーの合図に合わせて見事な筆遣いで干支や漢字を書き上げる姿は、全国ニュースでも繰り返し報じられています。

なぜカリフォルニアアシカではなく、オタリアがこの高度なパフォーマンスを任されるのでしょうか。その理由は、オタリア固有の性格と解剖学的特徴にあります。

第一に、オタリアの吻端(マズル)は幅広く非常に筋肉が発達しており、重い筆をくわえてもブレずに固定できる保持力を備えています。第二に、カリフォルニアアシカが俊敏で活動的なテンペラメント(気質)を持つのに対し、オタリアの性格は比較的どっしりと落ち着いており、物怖じしない高い集中力と持続力を持っています。

動物行動学の観点からも、オタリアの認知学習能力は極めて高く評価されています。水族館でのトレーニングは、罰を用いず望ましい行動をした際に報酬を与える「ポジティブリインフォースメント(正の強化)」という心理学・行動科学の手法で行われます。オタリアはトレーナーの微妙な手のサインや声のトーンを正確に弁別し、空間的な位置関係を把握する空間認知力に長けているため、繊細な筆の運びを習得できるのです。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。