一方で、メイクレッスンやパーソナル診断ブームの裏には、ネット上で蔓延する特有の落とし穴が存在します。その代表例が、「診断結果の呪縛」です。
「ブルベ夏だからオレンジは絶対に使えない」「骨格ウェーブだからクールなメイクは似合わない」といった固定観念に縛られ、かえってメイクの幅を狭めてしまうケースが多発しています。心理学における「確証バイアス」や「ラベル貼り」と同様に、診断結果を絶対的なルールとして受け取ってしまうと、本来の目的である「自分らしさを引き出して楽しむこと」から遠ざかってしまいます。
一流のメイク講師ほど、「パーソナルカラーは似合わせるための道具に過ぎず、ベースメイクの下地やリップの質感(ツヤ・マット)を調整すれば、好みの色を自然になじませることはいくらでも可能」と口を揃えます。診断結果を教科書通りに押し付けるサロンではなく、受講者の「なりたいイメージ」や「好きなテイスト」に診断結果をどう落とし込むかを柔軟に提案してくれるプロを見極めることが肝要です。