番組放送から長い歳月が経過した現在、検索窓には「完成ドリームハウス 土の家 現在」や「ドリームハウス 土の家 その後」といったワードが頻繁に打ち込まれています。ネット掲示板やSNSでは「雨水で壁が崩れたのではないか」「すでに解体されて廃墟になっている」といった根拠のない憶測が飛び交っていますが、取材関係者や建築関係の報告を突き合わせると、建物自体は倒壊することなく現地にしっかりと根を下ろしています。
最大の発火点となっている「ドリームハウス 土の家 雨漏り」や「ドリームハウス 土の家 カビ」という疑惑について、実態を紐解くと複層的な事情が見えてきます。土を主原料とする壁体は呼吸する素材であるため、室内の余剰な湿気を吸着・放出する調湿機能そのものは極めて優秀です。しかし、日本の過酷な梅雨や秋の長雨、そして近年のゲリラ豪雨に晒される外壁面においては、微細なクラック(ひび割れ)から浸透した水分が内部に滞留し、局所的なカビやコケの発生を引き起こしやすい環境であったことは否定できません。
施主は定期的な表面の補修や撥水材の再塗布といった丁寧なメンテナンスを重ねながら生活を維持しており、「放置されて崩壊した」という過激なネット言説は明らかな誇張です。自然素材ゆえの風化を受け止めつつ、住まい手自身が手を入れる暮らしが続けられています。