看護師国家試験をはじめとする医療系国家試験では、循環生理と病態生理の複合問題として毎年のように出題されます。確実に得点源にするための整理法と記憶のフックを伝授します。
1. 決定的な覚え方フレーズ
「前(まえ)に戻って張(は)り切って、たくさん出すのがスター(Starling)の心臓」
- 前:前負荷(拡張末期容積 / 静脈還流量)
- 張り切って:心筋が適度に進展して張力増大
- たくさん出す:一回拍出量が増加
- スター:フランク・スターリングの法則
2. 国家試験で問われる頻出出題パターン3選
- 前負荷と後負荷の鑑別問題:
「前負荷=心室収縮直前にかかる負荷(拡張末期容積・静脈還流量)」「後負荷=心室が血液を押し出す際に対抗する抵抗(末梢血管抵抗・大動脈圧)」。この定義の逆転トラップが頻出です。 - 浮腫の原因物質に関する問題:
「膠質浸透圧を維持する主成分は血漿アルブミンである」「血清アルブミン濃度の低下=膠質浸透圧低下=間質への水分移動(浮腫)」という因果関係の流れは必修レベルの頻出項目です。 - 心不全治療薬の作用機序との連動:
利尿薬(フロセミド等)や静脈拡張薬(ニトログリセリン等)は「前負荷を減らして心臓の負担を軽くする薬」、動脈拡張薬やACE阻害薬は「後負荷を減らして駆出を助ける薬」という分類がスターリング曲線とセットで問われます。