りょうのキャリアの原点は、15歳のときに原宿でスカウトされたことに始まる。東京都立大山高等学校に在学中から本格的にモデル活動をスタートさせた彼女は、当初「涼しげな女性でありたい」という本人の強い思いから、漢字一文字の「涼」という芸名を名乗っていた。しかし、間もなくして親しみやすさと視覚的な柔らかさを兼ね備えたひらがなの「りょう」へと改名している。
1990年代初頭、彼女は国内外のファッション誌やショーでトップモデルとして君臨した。切れ長の目元に引き締まったフェイスライン、細身ながら芯の強さを感じさせるプロポーションは、当時の日本のモデル界において異彩を放ち、パリ・コレクションなどの国際的な舞台でも活躍を収めた。
女優への転身を決定づけたのは、1996年に放送され社会現象を巻き起こしたフジテレビ系月9ドラマ『ロングバケーション』だった。主演の木村拓哉が演じる瀬名秀俊が密かに想いを寄せる後輩・小石川桃子役を熱演。透明感あふれる美貌とアンニュイな雰囲気は視聴者に鮮烈なインパクトを与え、一躍全国区の認知度を獲得した。その後も『ラストクリスマス』(2004年)、『サプリ』(2006年)、『流星の絆』(2008年)、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズなど、平成を代表する数々の名作ドラマで記憶に残る好演を重ねていった。