飛行機恐怖症に薬は本当に効く?心療内科の処方薬と市販薬の真相を徹底解説

飛行機恐怖症に薬は本当に効く?心療内科の処方薬と市販薬の真相を徹底解説

飛行機恐怖症に薬は本当に効く?心療内科の処方薬と市販薬の真相を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

ネット上の掲示板やSNSでは、「乗る前に睡眠薬を飲んで到着まで寝てしまえば怖くない」「アルコールで睡眠薬を流し込めば熟睡できる」といった危険極まりない俗説が散見されます。しかし、この行為は医療従事者から見れば生命危機に直結しかねない重大な過誤です。

航空機内の気圧は標高2,000メートル前後(0.8気圧程度)に減圧されており、血中酸素飽和度も地上より低下しています。このような特殊環境下で飛行機 睡眠導入剤 副作用が強く発現すると、中途半端な覚醒状態による「前向性健忘(自分が何をしたか覚えていない状態)」や「奇異反応(意識が混濁し、暴れる・大声を出すなどの異常行動)」を引き起こす可能性が格段に跳ね上がります。

さらに危険なのが、身動きが取れない状態で長時間深い昏睡に陥ることによる深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)です。下肢の血流が滞留し、肺動脈に血栓が詰まれば致死的な事態を招きます。睡眠薬とお酒(アルコール)のチャンポンは、中枢神経抑制作用を急激に増幅させ、重篤な呼吸抑制を誘発するため、絶対に避けなければなりません。「寝逃げ」を画策するのではなく、抗不安薬によって「覚醒したまま、恐怖だけを綺麗に洗い流す」アプローチこそが、医学的正攻法です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。