夜景や室内、人物撮影などの難関シーンでは、iPhoneの機械学習アルゴリズムを味方につける応用技が力を発揮します。特に夜景撮影において多くのユーザーが陥るのが、「不自然に昼間のように明るく写ってしまう」現象です。ナイトモード綺麗な撮り方の核心は、自動露出任せにせず「秒数の最適化」と「固定」を意識することにあります。
暗所に行くと画面左上に現れる黄色いナイトモードアイコンをタップし、下部に表示されるスライダーで露光秒数を手動調整します。手持ち撮影であれば、呼吸を止めて両脇を締め、1秒〜2秒の短めの設定に留めるのが手ブレを防ぐ境界線です。三脚や街頭のベンチに端末を完全に静止させると、加速度センサーが検知して最大30秒の長時間露光が可能になります。肉眼では見えない星空や水面の滑らかな軌跡を鮮明に描き出すことが可能です。
人物や料理を印象的に際立たせるには、ポートレートモードぼかし調整の仕様を理解することが欠かせません。画面右上の「f(絞り値)」アイコンをタップすると、F1.4からF16までの深度エフェクトを無段階でシミュレーションできます。標準のF2.8前後では背景がボケすぎて輪郭の切り抜き不自然さが目立つ場合があるため、「F4.0〜F5.6」程度に絞り込む設定が最も自然な一眼レフ風の描写を作り出します。撮影後であっても、写真アプリの「編集」からいつでも被写界深度やピントの合焦点の位置を自由に変更できる柔軟性も、近年のiOSが誇る強みです。
また、花弁の雫やアクセサリーの接写で不可欠なマクロ撮影ピント合わせでは、カメラ設定内の「マクロ撮影コントロール」をオンにしておくことが推奨されます。被写体に極限まで近づいた際、画面左下に現れる「黄色いチューリップアイコン」を手動でオン/オフすることで、意図しない超広角レンズへの強制切り替えを防ぎ、メイン広角レンズでの自然なボケ味を活かしたクローズアップ撮影が可能になります。