割り算の筆算は何年生から?小4で9割がつまずく原因と克服法

割り算の筆算は何年生から?小4で9割がつまずく原因と克服法

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足し算・引き算・掛け算の筆算は問題なくクリアできた子どもたちが、なぜ割り算の筆算で一斉にブレーキを踏んでしまうのか。そこには単なる計算ミスでは片付けられない、算数の壁小4詳細まとめとして分析すべき認知科学的なハードルが存在します。

最大の割り算筆算つまずき理由は、これまでの四則演算と異なり、筆算の内部で「立てる(割り算)→かける(掛け算)→引く(引き算)→下ろす(位の移動)」という4つの全く異なる思考プロセスを1回ごとに循環処理しなければならない点にあります。足し算や引き算の筆算は「上から下へ引く」「繰り上がりを足す」という単一ルールの連続処理でした。掛け算の筆算も基本は掛け算と足し算の順列処理です。しかし、割り算の筆算だけは、脳内の異なる計算回路を高速で切り替える作業が要求されます。

発達認知心理学において、人間が短期的に情報を保持しながら処理できる領域を「ワーキングメモリ」と呼びますが、小4の児童にとってこの4工程サイクルは脳内リソースの限界を突破してしまいます。「今、自分が何の計算をしているのか」「掛け算をした後の数字をどこから引くのか」「次にどの数字を下ろすのか」を記憶し続けるだけでメモリが満杯になり、計算そのものに対するパニックを引き起こすのです。

さらに子どもたちを絶望させるのが、4年生の秋に登場する「商が立たない」「仮の商を立て直す」という試行錯誤のステップです。「割る数」が2桁になると、九九を一度唱えるだけでは答えが見つかりません。概算で見当をつけた数字を入れて掛け算をし、もし引けなければ消しゴムで消して数字を小さくし直す、という「失敗を前提としたアルゴリズム」が組み込まれます。「一発で正解を出したい」と考える子どもにとって、一度書いた数字を消してやり直す作業は強い心理的ストレスとなり、算数嫌いを決定づけるトラウマになりやすいのです。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。