インターネット上の掲示板やSNS、大手質問投稿サイトに集まる40代男性のリアルな購買体験や周囲の反応を分析すると、成功パターンと手痛い失敗パターンにははっきりとした共通点が存在します。
都内旗艦店の店長経験を持つスタイリストへの取材では、次のような生々しい証言が得られました。
「40代に入られて久しぶりに買い物をされるお客様に多いのが、『昔好きだった海外ラグジュアリーブランドの大きなロゴTシャツ』をそのまま買おうとされるケースです。しかし、ロゴで自己顕示する装いは、周囲から『成金感』や『中身の自信のなさ』と受け取られやすく、大人の余裕とは対極に映ります。逆に、同性からも異性からも評判が良いのは、一見どこのブランドか分からないけれど、生地が美しく仕立ての良いシンプルなシャツを着ている方です」
実際に、女性読者モニターを対象にした私服好感度リサーチでも、「40代男性モテる私服の理由」の上位に挙がった回答は、「ブランドの知名度」ではなく「清潔感(82%)」「落ち着いた色使い(74%)」「サイズが体に合っていること(69%)」でした。
ネット上の口コミでも、以下のような率直な体験談が多く見られます。
「若い頃に着ていたストリート系の細身デニムをそのまま穿いて同窓会に行ったら、妻から『お腹周りと足の細さのバランスが奇妙で痛い』と一刀両断された。アローズのタック入りスラックスに変えただけで、見違えるほど落ち着いて見えると褒められた」(43歳・IT企業管理職)
「プチプラだけで全身を固めると、どうしてもボタンのプラスチック感や生地の薄さで『生活感』が出てしまう。ナノ・ユニバースの機能性ジャケットを羽織るようにしてから、職場の部下からの視線が変わったのを実感した」(41歳・金融関係)
こうした現場の声が物語る通り、周囲が見ているのは「いくらお金をかけたか」ではなく、年齢相応の知性と落ち着きが服装から滲み出ているかという一点に集約されます。