ネットカルチャーにおけるDTM作曲をなめるな元ネタと経緯を辿ると、特定の著名クリエイターの失言や単一の事件によるものではなく、X(旧Twitter)や5ちゃんねる、知恵袋などで長年にわたり蓄積されてきた「先輩制作者たちの苛立ち」が可視化されたものだと分かります。火種となったのは、SNS上で定期的にバズる「未経験から3ヶ月でボカロPになって月収数十万」「AIツールを使えば知識ゼロでも一瞬でプロクオリティ」といった誇大広告まがいの発信でした。
現場で何百時間も地道な作業を積み重ねてきた既存のコンポーザーたちからすれば、音楽制作のプロセスを軽視した無責任な煽りは到底看過できるものではありません。ボカロPとして活動するクリエイターのれお氏も自身の発信において、「金儲けをしたい人や、手っ取り早く承認欲求を満たしたい人に対して『DTMを舐めるな』という意見には完全に同意する。なぜなら、その動機では絶対に続かないからだ」と率直な胸の内を語っています。
つまり、この過激な言葉は純粋な初心者を門前払いするための排他的な罵声ではなく、「安易なバズや金銭目的で参入すると、精神的にも金銭的にも大きな痛手を負うことになる」という、手痛い失敗を経験してきた先人たちからの切実な防衛警告なのです。こうしたDTM作曲ネットの反応と評判を精査すると、過激な文言の根底には、音楽を愛するがゆえの誠実なリスペクトが横たわっていることが見えてきます。