実際に現地へ足を運ぶと、松江市がなぜ現在も島根県の求心力であり続けているのかを肌で実感できます。島根県庁アクセス・場所は、松江市殿町1番地。国宝松江城の内堀を隔てたすぐ南側に威風堂々と鎮座しています。
JR松江駅北口のバスターミナルから一畑バスまたは市営バスに乗り、揺られること約10分。「県庁前」停留所で降り立つと、そこには近代的なビル群ではなく、重厚な石垣と豊かな緑、そして堀川の水面に囲まれた静謐な官庁街が広がっています。
現在の島根県庁本庁舎は1959年(昭和34年)に竣工した名建築家・岸田日出刀の指導によるモダニズム建築であり、登録有形文化財にも登録されています。すぐ目の前には松江城の大手門跡が迫り、堀川を行き交う遊覧船からは船頭の唄声が響きます。
庁舎を訪れる地域住民や来訪者の声を取材すると、「お城の懐に包まれるように県庁が位置しており、歴史の連続性を毎日の暮らしの中で意識させられる」「行政手続きで訪れても、堀端の並木道を通るだけで城下町の品格を感じる」という声が多く聞かれます。松江城という歴史的遺産と現代の県政中枢がこれほど有機的に融合したロケーションは、全国の都道府県庁を見渡しても極めて稀有な景観です。