酸素ボンベ残量計算と早見表!現場で焦らない交換基準とゲージの見方

酸素ボンベ残量計算と早見表!現場で焦らない交換基準とゲージの見方

酸素ボンベ残量計算と早見表!現場で焦らない交換基準とゲージの見方に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。

医療安全の国際基準および各病院のプロトコルにおいて、酸素ボンベ交換基準MPaは概ね「2.0〜3.0MPa以下」に設定されています。なぜ残圧がまだある状態で交換しなければならないのでしょうか。

理由は2点あります。第1に、減圧弁(レギュレーター)の構造上、ボンベ内の一次圧力が極端に低下すると、設定した流量を正確に吐出できなくなる物理的限界があること。第2に、突発的な事態に対するバッファー(予備余力)を確保するためです。

特に救急搬送酸素残量計算や重症患者のストレッチャー移送では、日本救急医学会や現場の救急隊が実践する「2倍の法則(ダブルマージン)」を適用するのが鉄則です。

【救急搬送時のプロ基準】
・「往復の所要見込み時間 + 検査・待機時間」の合計に対し、最低でも2倍以上の酸素残量を持つボンベを選択する。
・搬送中に患者のSpO2(動脈血酸素飽和度)が低下し、流量を倍増させるリスクをあらかじめ見込んでおく。
・万一の院内エレベーター故障や防災区画閉鎖に備え、どのフロアで立ち往生しても30分以上維持できる残圧をキープする。

「近場のCT室へ行くだけだから5分で戻れる」という油断が、過去のヒヤリハットの温床となってきました。検査台への移乗待ちや急変対応が重なれば、5分の予定が40分に伸びることは日常茶飯事です。交換基準である2〜3MPaは「最後の退避限界」であり、搬送開始時点でゲージが5MPaを下回っている場合は、迷わず満充填の新しいボンベに換装して出発する判断が求められます。

山崎 陸
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山崎 陸

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