草刈機を壊さない混合油の作り方|50対1と25対1の黄金比率と対策

草刈機を壊さない混合油の作り方|50対1と25対1の黄金比率と対策

草刈機を壊さない混合油の作り方|50対1と25対1の黄金比率と対策の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

草刈機やチェンソーに搭載されている2サイクル(2ストローク)エンジンは、4サイクルエンジンのように内部に独立したエンジンオイルを循環させるオイルパンを持っていません。吸入する燃料そのものにオイルを溶かし込み、クランクケースからシリンダー壁面、ピストンリングに至るまでを瞬時に潤滑・冷却する構造を採用しています。つまり、燃料に含まれる微量のオイルだけが金属同士の摩擦を食い止める唯一の命綱となっています。

エンジンが故障する最大の要因である「焼き付き」は、このオイル比率がわずかでも不足した際に発生します。チェンソーなどのエンジンは毎分1万回転以上という超高回転で連続駆動しており、潤滑皮膜が途切れた瞬間、シリンダーとピストンが摩擦熱で数百度まで急加熱されます。熱膨張した金属同士が擦れ合ってシリンダー内壁を削り取り、最後は溶着してピストンが完全にロックしてしまいます。こうなるとシリンダーブロックとピストンの全交換が必要となり、修理費用は3万円から5万円以上、機種によっては買い替えた方が安上がりになるほどの致命傷となります。

一方で、「オイルが足りないと怖いから」と多めに入れる行為も別の深刻なトラブルを引き起こします。過剰なオイルは燃焼室で燃え切れず、点火プラグに黒いスス(カーボン)として付着して「プラグかぶり」を起こし、再始動不能に陥ります。さらにマフラーの火花防止網をタール状の燃えカスが塞ぎ、排気詰まりによってエンジンの出力が著しく低下します。「薄すぎれば焼き付き、濃すぎれば失火」という極端な繊細さこそが、混合比率に絶対的な正確さが求められる技術的理由です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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