校務分掌とは?不公平な決め方の真相と教員負担軽減の限界に迫る

校務分掌とは?不公平な決め方の真相と教員負担軽減の限界に迫る

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校務分掌とは、学校教育の目標を円滑に達成するために、学校運営に必要なあらゆる業務を教職員で手分けして遂行する組織的な役割分担のことです。法的には学校教育法施行規則などを根拠とし、最終的な分掌の決定権限は校長(管理職)に委ねられています。

一般企業の会社組織に例えるなら、人事部、総務部、営業部、法務部といった部署の役割を、現場のプレイヤーである教員一人ひとりが「担任業務」と並行して兼任する仕組みといえます。日本大百科全書(ニッポニカ)などの分類によると、校務分掌組織図が管轄する領域は主に次の5大支柱から構成されます。

管轄領域具体的な業務内容主な担当ポスト編集部の見解・負担評価教育課程の管理年間指導計画の作成、時間割編成、評価規準の統一、定期考査管理教務主任、学年主任、各教科主任学校運営の根幹。突発的な時間割変更や行事調整で年間を通じて高負荷。児童・生徒の管理規律指導、いじめ防止、不登校支援、進路開拓、就職・進学指導生徒指導主事、進路指導主事緊急対応が頻発。夜間・休日の警察・保護者対応を含み精神的摩耗が最大。保健・安全の管理定期健康診断、給食管理、避難訓練、校内安全点検、感染症対策保健主事、安全主任、養護教諭マニュアル厳格化により書類作成が肥大化。事故発生時の責任が重い。施設・設備の管理特別教室(理科室・図書室等)の備品整備、教材教具の発注、端末管理美化主任、情報教育主任、図書主任GIGA端末導入以降、故障対応やアカウント管理で情報担当の負荷が激増。運営事務・外部連携PTA・地域協議会対応、広報誌作成、学校徴収金管理、式典運営渉外担当、広報担当、事務職員連携保護者や地域住民との折衝が中心。平日の夜間会合拘束が恒常化。

学校組織は校長・副校長(教頭)をトップに据え、主幹教諭、指導教諭、教諭、講師、養護教諭、事務職員などが網の目のように組織化されています。しかし、一般企業のように「専任の事務スタッフ」が各部署に配置されているわけではありません。一部の専科教員を除き、大半の教員が「学級担任」としての全責任を背負いながら、同時に複数の校務分掌を兼務する構造になっています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。