火災報知器の誤作動はなぜ起きる?夜中の止め方と原因・費用をプロが徹底解説

火災報知器の誤作動はなぜ起きる?夜中の止め方と原因・費用をプロが徹底解説

火災報知器の誤作動はなぜ起きる?夜中の止め方と原因・費用をプロが徹底解説の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

非常ベルや音声警報が鳴り響いた際、何よりも優先すべきは「本当に火災が発生していないかの確認」です。炎が見えなくても、天井裏や壁内の電気配線から燻焼(くんしょう)している隠れた火災の可能性を完全に排除してはなりません。ベランダ、玄関外、台所、ブレーカー周辺を目視し、焦げ臭い異臭や熱気がないことを確認して初めて、誤作動に対する停止作業へ移行します。

止め方の手順は、住居の形態(戸建て・アパートか、分譲・中高層マンションか)によって物理的に全く異なります。

戸建て住宅・アパート単体(住宅用火災警報器)の場合

各居室の天井に単独で取り付けられている「住宅用火災警報器」であれば、対処は居住者自身で行えます。

  • 引きひもを引く、または本体中央の「警報停止ボタン」を長押しする:ほとんどの主要メーカー(パナソニック、能美防災、ホーチキ等)の機器は、ボタンを押すか紐を引くことで一時的に警報音が停止します。
  • 換気を行う:煙や湿気が原因の場合、窓を開けて空気を入れ替えることで数分後に通常監視状態へと復帰します。
  • それでも止まらない場合:本体を反時計回りにひねって取付ベースから外し、裏面の電池コネクタを抜いて完全に電源を落とします。

中高層マンション・賃貸集合住宅(自動火災報知設備)の場合

マンション全体にベルが鳴り響いている場合、個室内の感知器をどれだけ操作しても音は止まりません。天井の感知器が作動すると、信号がエントランスや防災センターにある「火災受信機(P型・R型受信機)」へ送られ、建物全体の共用ベルが連動して鳴る仕組みになっているためです。

夜中に鳴り響いた場合、パニックになった住民が非常ボタンを連打したり、天井の感知器をもぎ取ろうとしたりするトラブルが散見されますが、これは絶対に避けてください。正しい対処手順は以下の通りです。

  1. 火災でないことをフロア全体で相互確認:異臭がないか、出火元と表示されている部屋に異常がないかを確認。
  2. 管理会社・緊急コールセンターへの通報:掲示板や契約書に記載された「24時間緊急連絡先」へ即座に電話し、受信機の警報停止と警備員の急行を要請します。
  3. 管理人室・エントランスの受信機操作(管理組合役員や緊急対応者がいる場合):受信機の扉を開け、「主音響停止」「地区音響停止」ボタンを押すことで一時的にベルをミュートできます。ただし、原因箇所を特定・復旧しない限り、数分後に再鳴動する安全設計が施されている機種が大半です。
加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。