服に穴があく原因を特定!服を食べる虫の正体とプロ直伝の完全駆除術

服に穴があく原因を特定!服を食べる虫の正体とプロ直伝の完全駆除術

服に穴があく原因を特定!服を食べる虫の正体とプロ直伝の完全駆除術の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。

衣類の繊維を食べる昆虫は無数に存在するわけではありません。日本国内の住宅で衣類に穴をあける主犯は、甲虫類であるヒメマルカツオブシムシとヒメカツオブシムシ、そして蛾の仲間であるイガとコイガの計4種にほぼ絞られます。成虫が服を食べることはなく、布地を破壊するのはすべて幼虫期の仕業です。

「服を食べる虫 白い 小さい」といった目撃談でクローゼットから発見される個体は、孵化して間もないイガの幼虫やカツオブシムシの若齢幼虫であるケースが目立ちます。さらに、衣類自体を食べるわけではないものの、糊付けされた繊維やカビを好むチャタテムシが混在していることも少なくありません。敵の正体を見誤ると駆除のアプローチが狂うため、まずはそれぞれの生物学的特徴を正確に把握する必要があります。

甲虫類で最も被害報告が多いヒメマルカツオブシムシの幼虫は、体長約4〜5ミリで赤褐色から褐色の短い毛に覆われており、俵のようなずんぐりした体型をしています。これに対し、ヒメカツオブシムシの幼虫の特徴は、体長が8〜10ミリ程度まで成長し、後端に長い槍状の毛束(尾毛束)を持つ細長い円筒形をしている点です。どちらも乾燥に極めて強く、飢餓状態でも数か月間生き延びる強靭な生命力を備えています。

一方、蛾類であるイガの幼虫が服に付着している場合、自ら吐いた糸で白く平たい繭のような「携帯用の巣(ケース)」を作り、その中から頭を出して移動しながら繊維を食べ進める独特の生態を示します。コイガの幼虫は移動巣を作らず、絹糸でトンネル状の網を張り巡らせながら布地を荒らします。いずれもウール、カシミヤ、シルク、羽毛などの動物性タンパク質(ケラチン)を大好物としており、高級天然素材ほど真っ先に標的となります。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。