カレンダーの赤い数字を見るとき、私たちは無意識に「祝祭日」とひとくくりにしがちです。しかし、厳密な定義において祝日と祭日は明確に区別されます。
「祝日」とは、国家や社会における喜ばしい出来事をお祝いし、感謝を捧げるために法律で定められた公の記念日を指します。現行の「国民の祝日に関する法律(祝日法)」に基づき、2026年現在も年間16日の祝日が規定されています。
対する「祭日」とは、皇室の祖先や神霊を祀る「宮中祭祀」などの宗教的・伝統的な儀式を行う日を指す言葉です。かつては国の公式な休日として定められていましたが、昭和23年(1948年)の法改正によって法的な休日としての祭日は完全に廃止されました。つまり、日常会話で「今日は祭日だ」と呼ぶのは、戦前の名残が慣習として残っているに過ぎません。