1998年5月2日早朝、ソロ活動も順風満帆だったギタリスト・HIDEが、東京都港区の自宅マンションで意識不明の状態で発見され、搬送先の病院で息を引き取りました。享年33。第一報は「自殺」とセンセーショナルに報じられ、後追い自殺を図るファンが続出するなど社会問題へと発展しました。
しかし、遺族やメンバー、関係者の証言を丹念に追うと、HIDEの死因の真相は「不慮の事故死」であった可能性が極めて高いと結論づけられています。警察の現場検証において、室内から遺書は一切発見されていませんでした。さらに、直前まで翌週のテレビ収録の準備を進め、新曲『ピンク スパイダー』『ever free』のリリースを心待ちにしていたなど、自ら命を絶つ動機が存在しなかったからです。
真相の鍵を握るのが、ギタリスト特有の激しい職業病です。HIDEは長年、重いギターを抱えて激しいヘッドバンギングを繰り返していたため、慢性的な重度の肩こりと頸椎の痛みに苦しんでいました。医師の指導を受け、日常的にタオルをドアノブにかけて首を牽引するストレッチを行っていたことが確認されています。当夜は泥酔状態であったため、牽引中に寝落ちしてしまい、気道が圧迫されて突発的に窒息に至ったという見解が、現在では最も有力な事実として受け止められています。