2010年の『笑点』を語るうえで最大のトピックは、間違いなく三遊亭楽太郎による六代目三遊亭円楽の襲名です。師匠である先代(五代目三遊亭円楽)が2009年10月に逝去した直後、大きなプレッシャーのなかで大名跡を受け継ぐ決断が下されました。
襲名の経緯には、先代が生前に遺した強い推薦と一門の結束がありました。番組内では2010年2月28日(第2205回)に「六代目三遊亭円楽襲名披露口上」が盛大に放送され、翌週の3月7日(第2206回)からは正式に「六代目円楽」として紫の着物で回答者席に座ることになります。
「名前が変わっても腹黒さは健在」と自らネタにしつつ、師匠への敬意と落語界を背負って立つ覚悟を滲ませた口上シーンは、日本演芸史に残る感動的な瞬間として今なおファンの記憶に刻まれています。