出走経験者が口を揃えて指摘するのが、5月下旬の山中湖がもたらす寒暖差の激しさと日照のトラップです。気象観測データによると、朝の集合時(午前7時前後)は気温が10℃〜12℃前後まで冷え込む一方、レースが本格化する午前10時以降には日差しが強まり、気温が23℃〜26℃近くまで急上昇することが珍しくありません。
「標高が高いせいで紫外線が強烈で、湖畔の照り返しもあって後半は喉の渇きが猛烈だった」「前半寒くてウィンドブレーカーを着て走ったら、中盤以降熱がこもって脱水寸前になった」という実体験の声がSNSやレビューサイトに多数寄せられています。大会側の給水所では水やスポーツドリンク、スポンジが用意されていますが、気温上昇が激しい年は給水所ごとに長い列ができる場面も見られます。
一方、コミュニティでのリアルな人間模様もこの大会の醍醐味です。ランナー仲間のQ&Aや現場取材では、「仲間内で参加したが、レース後に富士吉田の居酒屋や地ビールで乾杯する中、ハンドルキーパー役の一人だけがノンアルコールビールで耐え、帰りの東名高速を運転し続けた」といった微笑ましくも過酷な遠征裏話が語られています。富士山の絶景に感動する歓声と、後半の坂道で漏れるランナーの息づかいが交錯するリアルな現場感がここにあります。