近年、優れたノンフィクション・調査報道が相次いで発表されたことで、当時の報道が抱えていた課題も浮き彫りとなった。単に「変な集団」として面白おかしく消費する見せ物報道は、カルトの本質を見誤らせ、潜むリスクを見過ごす結果を招いた。
この事例が遺した教訓は、現代のカルト問題・社会問題を考える上で極めて重い。孤独な人々が陰謀論的な世界観に取り込まれ、閉鎖空間で孤立を深めていくプロセスは、決して過去の遺物ではない。社会がいかにしてこうした集団の孤立を防ぎ、人権侵害や地域社会との致命的な対立を未然に防ぐかというテーマは、今なお色あせていない。