Q1:牡蠣を食べて30分〜1時間で急に腹痛と下痢が起きました。これはノロウイルスですか?
A1:ノロウイルスである可能性は極めて低いです。ウイルスの増殖には最低でも12〜24時間以上かかるため、食後1時間以内であれば、牡蠣アレルギー(消化器型アレルギー)や黄色ブドウ球菌などの毒素型食中毒、あるいは冷えや消化不良による一時的な腸の過敏反応が疑われます。呼吸困難やじんましんを伴う場合はアレルギーの危険があるため直ちに受診してください。
Q2:家族で同じ生牡蠣を食べたのに、自分だけあたらない(または自分だけあたる)のはなぜですか?
A2:牡蠣1個ごとに蓄積されているウイルス量に差があること、個人のその日の体調(胃酸の分泌量や腸内細菌叢)、そしてノロウイルスが小腸粘膜に結合しやすい遺伝的体質(血液型抗原の違い)が異なるためです。「同じものを食べたから全員あたる」とは限りません。
Q3:下痢が止まらず苦しいのですが、ビオフェルミンや正露丸は飲んでも大丈夫ですか?
A3:ビオフェルミンなどの乳酸菌製剤(整腸剤)は腸内環境を整える作用のため服用しても問題ありません。一方で、腸の動きを完全に止めてしまう強力な下痢止めは毒素の排出を遅らせるため禁忌です。正露丸は腸内殺菌・運動調整作用を持ちますが、食中毒の急性期においては無理に症状を抑え込まず、水分補給を行いながら自然に排出させることが推奨されます。
Q4:一度牡蠣にあたったら、体内に免疫ができて二度とあたらないようになりますか?
A4:免疫は一生モノではありません。ノロウイルスには数十種類以上の遺伝子型が存在し、ウイルスの変異も頻繁に起こるため、一度感染して抗体ができても別の型には感染します。また、獲得した免疫の持続期間も数ヶ月から半年程度と短いため、過去にあたった経験があっても再びあたる可能性は十分にあります。