この熱狂はアマチュアの枠にとどまらない。NHKの長寿番組・テキスト『すてきにハンドメイド』や、老舗専門誌『毛糸だま』を愛読する本格派のクラフトマンからも、ダイソーの糸は熱い眼差しを向けられている。作品の試作やゲージ測定、大量に糸を消費する大型作品のベース素材として重宝されているのだ。
独自のデザイン世界観でファンを魅了する三國万里子氏や、北欧風のモダンな編み物提案で知られるしずく堂氏といった人気ニットデザイナーの作品に影響を受けた若い世代が、憧れのデザインを身近な材料で表現しようとする際の最初の一歩として、ダイソーの店頭が選ばれている側面も見逃せない。高品質なデザイン思考と手頃な素材の融合が、新たな創作空間を生み出している。