今年、都内で上演された舞台「再生の羽」で、彼女はこれまでにない難役に挑んだ。演じたのは、過去のトラウマと闘いながらも、崩壊していく家族を繋ぎ止めようとする複雑な心理を持つ主人公だ。
客席を圧倒したのは、その「声」の表現力だった。アイドル時代の弾けるようなハイトーンボイスは影を潜め、低く、地を這うようなセリフ回しが観客の胸を突き刺す。カーテンコールで見せた涙は、役柄と彼女自身の魂が完全にシンクロしていた証拠だろう。劇評家たちも「単なる元アイドルの客寄せパンダではない。本物の舞台女優が誕生した」と口を揃えて絶賛した。