エジプト文明の文字の全貌解読!ヒエログリフに隠された驚愕の真実

エジプト文明の文字の全貌解読!ヒエログリフに隠された驚愕の真実

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古代エジプト文明の文字にはどんな秘密が隠されていたのでしょうか。紀元後4世紀末、キリスト教がローマ帝国の国教となり異教の神殿が閉鎖されると、古代の知識を保持していた神官階級は途絶え、ヒエログリフ(神聖文字)を読み解く術は完全に失われました。それから約1400年間、西洋社会では「エジプト文字は神森罗万象の真理を直接伝える神秘的な象徴記号であり、音声言語ではない」という誤った解釈が定説化していたのです。

この深い闇を切り裂いたのが、1799年7月にナポレオンのエジプト遠征軍がナイルデルタの要塞で発見した黒色玄武岩の石碑、すなわちロゼッタストーンでした。この石碑には、同一の勅令(紀元前196年、プトレマイオス5世の発布)が、上段に「ヒエログリフ」、中段に「民衆文字デモティック」、下段に既知の言語である「古代ギリシャ文字」という3つの書体で刻まれていたのです。

世界中の学者が解読競争に敗れ去るなか、決定的なブレークスルーを果たしたのがフランスの若き言語学者、ジャン=フランソワ・シャンポリオンでした。彼は楕円形の外枠で囲まれた文字列、すなわちカルトゥーシュに着目しました。カルトゥーシュの内部に記されているのは王族の名であるという仮説を立て、ギリシャ語対照文から得られた「プトレマイオス(Ptolemaios)」、さらにフィラエ神殿のオベリスクに刻まれていた「クレオパトラ(Kleopatra)」の文字配列を精緻に照合したのです。

1822年9月14日、文字が音を表す表音文字であることを確信し、ラムセスやトトメスといったファラオの伝統的エジプト名までも読み解いたシャンポリオンは、パリの碑文・文芸アカデミーに勤める兄の部屋へ駆け込み、「Je tiens mon affaire!(やったぞ、つかんだぞ!)」と叫ぶなり床に倒れ込み、そのまま数日間にわたって昏睡状態に陥ったという生々しい逸話が当時の手記や公式書簡に残されています。これが、人類史上屈指の知的冒険と称されるエジプト文字解読の真相の瞬間でした。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。