「夏の国内旅行でおすすめの滞在先はどこか」という問いに対し、取材班が2026年の決定打として提示するのは、標高1,000m以上の冷涼リゾートと独自の文化・自然が色濃く残る地方の穴場エリアの2極アプローチです。気象庁の観測データが示す通り、標高が100m上がるごとに気温は約0.65℃低下するため、標高1,200m〜1,500m級の高原地帯では、真夏でも日中気温が25℃前後の極めて過ごしやすい環境が約束されます。
王道の避暑地として不動の人気を誇る長野県の上高地・志賀高原や北海道の美瑛・富良野は、雄大な自然美と充実した観光インフラで圧倒的な安定感を誇ります。一方、近年注目を集める穴場として急浮上しているのが、福島県の裏磐梯(うらばんだい)高原や岩手県の八幡平(はちまんたい)、そして島根県の隠岐諸島(おきしょとう)です。
裏磐梯は標高800mに位置し、磐梯山の噴火によって生まれた数百の湖沼群(五色沼など)が神秘的な景観を作り出しています。大規模な観光商業化が進みすぎていないため、静寂のなかでカヤックやトレッキングを満喫できる点が、喧騒を嫌う大人世代や感度の高い旅行者に支持される理由です。隠岐諸島は、ユネスコ世界ジオパークに認定された断崖絶壁とエメラルドグリーンの海が広がり、離島ならではのプライベート感と豊かな食文化を堪能できます。