不死川実弥が風柱へと登り詰める過程には、決して忘れることのできない恩人であり親友の存在がありました。それが、かつて共に鬼殺隊士として肩を並べて戦った粂野匡近(くめの まさちか)です。
我流で鬼狩りをしていた実弥に育手を紹介し、風の呼吸の基礎を教え込んだのが匡近でした。兄弟のように固い絆で結ばれた二人は、当時の「下弦の壱」討伐任務に挑みます。しかし激闘の末、匡近は命を落とし、生き残った実弥だけが風柱の座に就くことになりました。
大切な仲間を失った実弥は、心に深い傷を負いながらも、鬼への憎しみと弟・玄弥を守りたいという一心で自らを極限まで追い込み続けました。実弥が振るう風の呼吸の刃がどこまでも激しく、一切の妥協を許さないのは、亡き友への誓いと過酷な宿命を背負い続けているからに他なりません。