前作『銀魂』が残した功績は、数字や記録だけでは語り尽くせない。テレビアニメ化や実写映画化、さらには興行収入約20億円を記録した『劇場版銀魂 THE FINAL』に至るまで、メディアミックスの頂点を駆け抜けた。抱腹絶倒のギャグと、心を抉るシリアスなドラマを同居させる特異なスタイルは、金字塔として今なお色あせない。
だが、その金字塔ゆえのプレッシャーも絶大だったはずだ。最終回の告知を何度も撤回し、「終わる終わる詐欺」とファンに愛された連載末期のドタバタ劇は、原作者の執念そのものだった。あの空前絶後のフィナーレを経て、空知氏が次に挑むべき表現とは何か。ハードルが天高く上がった状態からの再起動となる。