日本の警察機構において、反社会的勢力との攻防を担う中核が警視庁や各県警の組織犯罪対策課(または組織犯罪対策部)だ。警察庁の統括のもと、日々緻密な情報収集とガサ入れ(家宅捜索)が展開されている。
組織犯罪対策課のオフィスに足を踏み入れると、そこは一般的な行政機関の静けさとは完全に異質な空間だ。電話が鳴り響き、荒々しい怒号が飛び交うこともある。治安維持の最前線に立つ彼らは、法律という武器を持ちながらも、泥臭い人間模様の渦中で闘い続けている。
警察組織の中でも特殊とされるこの部署では、新人刑事が入署した際、服装や言葉遣い、歩き方まで先輩から「指導」を受けるケースも少なくない。裏社会のロジックを熟知し、彼らと同じ言語、同じ熱量で対等に渡り合うための教育が現場で徹底されている。