デザイン性だけで選んだペンダントライトが、入居後にストレスの原因となってしまうケースには明確な共通項が存在します。キッチンにペンダントライトを設置して後悔する理由の上位を占めるのが、「手元の作業環境」「生活動線の物理的干渉」「メンテナンス性」の3大トラブルです。
第1の落とし穴は、光の広がり方を計算していないことによる手元の暗さです。シェード(笠)が不透明な金属製や陶器製の場合、光が真下にしか届かず、立つ人の影が作業スペースに落ちてしまいます。「雰囲気は良いのに、魚の小骨や肉の焼き加減が見えにくい」という事態に陥る典型例です。
第2の理由は、器具の吊り下げ位置が低すぎる、あるいは動線に近すぎてペンダントライトが邪魔になり頭をぶつける問題です。配膳時や背伸びをした瞬間に頭や手が接触し、ガラスシェードが割れそうになってヒヤリとした経験を持つ人は少なくありません。
第3に挙げられるのが、ペンダントライトの油汚れと掃除の大変さです。コンロに近いカウンター上に配置した結果、空気中を舞う油煙をダイレクトに吸着し、わずか数ヶ月で埃と油が混ざった頑固な汚れがこびりつきます。細かな装飾や凹凸の多いガラス細工の器具を選んでしまい、お手入れのたびに強いストレスを感じるケースが目立ちます。