大河ドラマの長い歴史において、もっとも激しい物議を醸すのが「演出の現代化」だ。若者や時代劇になじみの薄い層を取り込むため、過度なCG合成や、J-POP調の劇伴音楽、現代語に近いセリフ回しを採用した作品は、放送直後から激しい拒絶反応に直面する。
制作側が企図した「新しい時代劇の提示」が、長年この枠を支えてきた熱心な歴史ファンの期待と決定的にすれ違ってしまう。重厚な世界観に浸りたい視聴者にとって、過剰な演出は「安っぽい」「集中できない」と感じられるだけだ。意図したターゲットに届かないまま、既存のファンをも手放すという裏目が、低評価の大きな要因となっている。