長編映画の波及効果と同時に、YouTubeやTikTokを主戦場とするショート動画の爆発的な増加も見逃せない。縦型画面の中で展開される数分間、時には数十秒の映像が、数百万人の心を一瞬で撃ち抜く。
ここでは過度なテロップや派手なBGM演出よりも、自室のベッドの上で語られる無加工の本音や、無造作に切り取られた生活の一コマが圧倒的な熱量を帯びる。完璧に作り込まれたプロの映像よりも、不完全でリアルな「生の姿」に視聴者は信頼を寄せる。
編集スキルの民主化と相まって、一個人がカメラ一台で世界中のユーザーとつながる構造が完成した。短尺コンテンツで強固なファンベースを構築したクリエイターが、そのまま長編の配信ドラマやドキュメンタリーの監督へと抜擢される事例ももはや珍しくない。