物語の発端は、粕谷次郎が自室の壁の小さな穴から、隣人・舎人真一の生活を覗き見たことでした。真一の行動は常に予測不能。プリンを食べようとしてはスプーンを飛ばし、部屋の掃除を始めれば余計に散らかすという、天然のコメディアン状態でした。
これに目をつけた娘のあかねは、部屋に隠しカメラを設置し、『誰かが見ている』というタイトルでYouTube風のネット生配信をスタートさせます。真一自身は自分が世界中に見られているとは夢にも思っていません。
配信は瞬く間にバズり、視聴者数は数千人から数十万人、果ては海外のファンまで巻き込む社会現象へと膨れ上がります。粕谷一家は真一にバレないよう、彼を「プロデュース」するかのように様々な仕掛けやトラブルを部屋に持ち込み、事態は雪だるま式に悪化していきます。
最終回(第8話)の結末と回収された伏線
最終盤、真一はついに自分の私生活が世界中に生配信されていたという衝撃の事実を知ってしまいます。怒りとショックに苛まれる真一でしたが、彼を応援してきた世界中のファンから届いたのは、嘲笑ではなく「真一の不器用な一生懸命さに救われた」という無数の温かい感謝のメッセージでした。
最後は、生配信のカメラの前で真一が自分自身の言葉で語りかけ、粕谷一家やこれまで巻き込まれた人々が一つになるハートウォーミングな大団円を迎えます。単なる悪趣味な覗き見で終わらせず、「失敗しても人は愛される」という三谷流のヒューマニズムに着地する見事な結末でした。