本体ストレージと密接に絡み合い、ユーザーを混乱させるもう一つの要因が「iCloudストレージがいっぱいです」という警告です。iPhone本体の保存容量(128GBや256GBなど)と、Appleが無料で提供しているクラウド保存枠(5GB)は完全に別物です。
無料枠の5GBは、写真バックアップや端末全体の自動バックアップを有効にしていると、使い始めて数ヶ月であっという間にパンクします。警告を止めるための第一の選択肢は、有料の「iCloud+」プランへの加入です。日本国内の価格設定では、月額150円(50GB)または月額450円(200GB)で利用可能であり、スターバックスのコーヒー1杯分程度のコストでデータのバックアップと容量問題を一気に解決できます。
しかし、「毎月のサブスクリプション課金を増やしたくない」という読者にとっての有力な対抗馬となるのが、Googleフォトへのバックアップ移行です。
GoogleフォトはGoogleアカウントさえあれば15GBまで無料で使用可能であり、iCloudの無料枠の実に3倍の容量を誇ります。iPhoneにGoogleフォトアプリをインストールし、「バックアップ」を有効にしてWi-Fi環境下で全写真を同期させます。すべての写真・動画のバックアップが完了したことを確認した後、Googleフォト内の「空き容量を増やす」機能を実行すると、クラウド上に安全に保管された写真だけをiPhone本体から一括自動削除してくれます。
ただし、ここには重大な注意点が存在します。写真アプリ側で手動削除を行う際、Googleフォトと端末の同期設定によっては「Googleフォト上のデータまで連動して消去される」トラブルが知恵袋等で頻発しています。必ず「Googleフォトアプリ側の『空き容量を増やす』ボタンから端末データのみを消す」という正規の手順を遵守してください。
さらに、長期保存したい大容量の4K動画や旅行の思い出データについては、LightningやUSB-Cポートに直接接続できるMFi認証済みの外付けSSDやUSBメモリを活用し、PCレスで物理ドライブへ逃がす手法も非常にコストパフォーマンスの高い選択肢です。