現地の商店街や工房を取材すると、再起にかける人々の力強い熱意と、現実的な課題の双方が浮かび上がってきます。地元の酒蔵や塩田、伝統工芸である珠洲焼の窯元では、設備の修復を終えた施設から次々と生産が再開されています。
現地で製塩業を営む関係者は、報道各社の取材や手記の中で次のように心情を語っています。
「一度は海も釜も壊滅的な被害を受けましたが、全国から届いた励ましの声と支援のおかげで再び火を入れることができました。珠洲の塩や能登の味覚を待ってくれている人がいることが、何よりの支えです」
一方で、珠洲市ボランティアの最新情報に目を向けると、活動内容は発災直後の「片付けや運搬」から、「農林漁業の手伝い」「地域行事のサポート」「子どもや高齢者の交流スペース運営」といったソフト面の支援へと完全にシフトしています。全国各地から訪れるリピーターが「関係人口」として定着し、地域と外部を繋ぐ強固な絆が形成されています。