検索エンジンやSNSのサジェストに登場する「東京ベイプラザホテル心霊の噂」について、編集部ではその出所と事実関係を綿密に調査しました。
結論から言えば、同ホテルにおいて重大な事件や事故が発生したという公的な記録・報道は存在しません。それにもかかわらずオカルト的な噂が囁かれた背景には、古い大型宿泊施設にありがちな視覚的・心理的バイアスが深く関係しています。
昭和後期に設計されたホテル建築は、重厚な赤絨毯や暖色系の間接照明、長い廊下や広大な宴会場といった独特の空間構造を持ちます。夜間に照明が落とされた際の薄暗さや、空調配管から生じる特有の共鳴音(ウォーターハンマー現象など)が、過敏になった宿泊客の心理に「不気味さ」として知覚されやすい傾向があります。さらに、営業縮小期や休館後の建物の佇まいをネットユーザーが面白半分にオカルトコンテンツとして拡散したことが、噂の独り歩きを招いた要因です。