リコーダーのファのシャープ運指完全ガイド|ソプラノ・アルトの押さえ方

リコーダーのファのシャープ運指完全ガイド|ソプラノ・アルトの押さえ方

リコーダーのファのシャープ運指完全ガイド|ソプラノ・アルトの押さえ方の重要ポイントをお届けします。役立つ情報が詰まっています。

リコーダーの音域は2オクターブ以上に及びますが、「低いファのシャープ」と「高いファのシャープ」では要求される身体的アプローチが大きく異なります。

第1オクターブ(低い音域)のF#を鳴らす際は、トーンホールの完全な密閉が最優先されます。特にバロック式で用いられるフォークフィンガリング(挟み込み運指)では、右手の人差し指を浮かせた状態で中指と薬指を確実に塞ぐ必要があります。指先が少しでもずれると、空気の漏れによってピッチが半音近く上ずってしまいます。

一方、第2オクターブ(高い音域)のF#を出す鍵となるのが、左手親指を用いたサミング(Thumb technique)です。多くの学習者が「親指の穴を半分開ける」という言葉を文字通り受け取り、穴を開けすぎて発音に失敗しています。

現場のプロ奏者が実践するサミングのコツは以下の通りです:

  • 爪の角で三日月状の隙間を作る:親指を大きく離すのではなく、第1関節を軽く曲げて爪の先をトーンホールの内側に少し食い込ませるようにし、わずか1ミリ〜2ミリ程度の細い三日月型の隙間を作ります。
  • 息のスピードと圧力の集中:息の量をむやみに増やすのではなく、細く鋭い息の柱をエッジに向けて吹き込みます。「トゥー」ではなく「ティー」に近いシラブル(舌の構え)を意識すると高音の立ち上がりが鋭くなります。
中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。