骨折や腱断裂が否定された捻挫、あるいは専門医の診断を経て競技復帰に向けたサポートを行う場合、関節の解剖学的特性に合致したテーピングが威力を発揮します。人差し指は物をつかむ際に親指側からの横圧を強く受けるため、側方へのブレを完全に制御する設計が欠かせません。
準備する材料として最適なのは、皮膚に直接貼って関節の異常可動を抑制するテーピング用非伸縮ホワイトテープです。伸縮テープでは固定力が不足し、過度の靭帯進展を防げません。また、成人の人差し指における突き指テーピング適切なテープ幅は12mmから19mmです。25mm以上の幅広テープを指に巻くと関節のシワや可動範囲を覆い隠して血行障害の原因となり、逆に細すぎると皮膚に食い込んで痛みを引き起こします。
第一関節(DIP関節)の固定方法
爪の直下にある第一関節(DIP関節)を痛めた場合の第一関節DIP関節の固定方法は、関節をわずかに伸ばした(過伸展させないニュートラルな)状態でロックすることが目的です。
幅12mmの非伸縮ホワイトテープを用います。爪の生え際より少し手前の指背側からスタートし、第一関節を挟むようにして指の腹側へクロスさせながら巻き下ろす「X字(クロス)サポート」を施します。その後、上下にアンカーテープを1周ずつ軽く巻いて端を止めます。指先が完全に塞がらないよう指腹の感覚を残し、爪の色が白く鬱血していないか(ピンク色に戻るか)を必ず確認してください。
第二関節(PIP関節)テーピング手順
突き指で最も受傷頻度が高く、かつ後遺症を残しやすいのが指の中央にある第二関節(PIP関節)です。第二関節PIP関節テーピング手順では、関節の「横ブレ(側副靭帯)」と「反り返り(掌側板損傷)」の両方を防ぐ必要があります。
使用するのは幅19mm(細めの指であれば12mm)の非伸縮ホワイトテープです。
- アンカーテープの配置:人差し指の第二関節を挟んで、指先側(中節骨)と手のひら側(基節骨)にそれぞれ1周ずつテープを巻きます。このとき、鬱血を防ぐため絶対に強く締め付けないでください。
- X字(スプリット)テープによる側方補強:痛めた靭帯の側(外側または内側)を保護するため、下のアンカーから第二関節の側面を通り、斜め上に向かってクロスするようにX字状にテープを2本クロスさせて貼ります。これにより、指が横方向に折れ曲がる外力を遮断します。
- ストッパーテープ(伸展制御):指が反り返るのを防ぐため、指の腹側中央に縦に1本テープを渡し、第二関節が軽く曲がった状態(約10〜20度の軽度屈曲位)を維持できるように張力をかけます。
- ロックテープ:最後に最初と同じ位置にアンカーテープを上からもう一度重ね巻きし、端が剥がれないよう密着させます。
この人差し指の突き指テーピング巻き方を正しく遂行することで、日常生活やスポーツ動作中の不用意な再受傷を物理的に防ぐことが可能になります。