伊藤利尋アナウンサーの経歴を振り返ると、フジテレビ入社後、早い段階からスポーツ中継と情報番組の両輪で経験を積んできたことが分かります。特に1990年代後半から2000年代にかけて、朝の情報番組『めざましテレビ』の司会を務めたことは、彼のキャリアを象徴する出来事でした。大塚範一氏、軽部真一アナ、高島彩アナらと共演し、時にユーモアを交えながらも本質を外さない進行で、朝の忙しい時間帯に視聴者から圧倒的な信頼を獲得しました。
若い頃の伊藤アナは、スポーツ実況で鍛えた瞬発力と、情報番組で培った構成力を併せ持つ稀有な存在だったと、当時の番組スタッフは振り返ります。とりわけ、1998年長野オリンピックやプロ野球中継での実況は、選手の心情に寄り添う語り口が印象的で、「実況なのに静かな感動がある」と評されたこともありました。