そもそも日本プロ野球が2つのリーグに分かれたのは、1949年の「プロ野球再編問題(2リーグ分裂)」に端を発します。毎日新聞社の球界参入を巡り、既存の読売新聞社(巨人)を中心とする勢力と、参入を歓迎する勢力が鋭く対立。結果として1950年に「セントラル・リーグ」と「パシフィック・リーグ」が誕生しました。
この分裂劇以降、メディア露出の差に苦しみ続けたパ・リーグでしたが、2000年代後半から起こした構造改革が球界の勢力図を一変させます。その象徴が、2007年に設立されたパシフィックリーグマーケティング株式会社(PLM)です。
パ・リーグ6球団は放映権やインターネット配信権を一括管理し、合同公式動画配信サービス「パーソル パ・リーグTV」や公式YouTubeチャンネルを展開。ファインプレーの切り抜き動画やユニークな特集企画をスピーディーに供給し、SNSネイティブ世代の新規ファンを爆発的に獲得しました。
一方のセ・リーグは、各球団が強大なブランド力と独自の営業基盤を持っていたため、放映権や配信権は現在も各球団が個別に販売・管理しています。その結果、セ・リーグ全試合をネット配信で網羅するには複数の有料サブスクリプション(DAZN、J SPORTS、虎テレ、GIANTS TVなど)を契約する必要が生じるなど、デジタル時代の利便性において対照的なアプローチとなっています。