目が開かないハムスターを発見した際、飼い主が自宅で行える最も安全かつ効果的な応急処置は、ぬるま湯で乾燥した分泌物をふやかす方法です。絶対に素手やまぶたを引っ張って開けてはいけません。無理な牽引は眼瞼裂傷や角膜剥離を引き起こし、不可逆的な視力障害につながります。
安全に処置を進めるための正しい手順を以下にまとめました。
ステップ1:準備するもの
- ぬるま湯:一度しっかり沸騰させてカルキや雑菌を飛ばし、人肌程度(36〜38℃前後)まで冷ました白湯、または未開封の滅菌生理食塩水を使用。
- 衛生的な綿棒:個包装された赤ちゃん用(極細)綿棒が最適です。毛羽立ちの少ないものを選びます。
- 清潔なコットンまたはガーゼ:水分調整や保定時に使用します。
ステップ2:保定(ハムスターの固定)とケア手順
- 手を石鹸で徹底的に洗い、清潔な状態にします。
- ハムスターを手のひらまたは清潔なタオルの上に乗せ、暴れないよう優しく包み込むように保定します(強く圧迫すると眼球が飛び出す恐れがあるため注意)。
- 綿棒の先端にぬるま湯をたっぷり含ませ、滴らない程度に軽く調整します。
- 固まった目やにの部分に、濡れた綿棒をそっと当てるだけにします。決して擦ったり押し付けたりせず、水分を目やにに浸透させるイメージで10〜20秒ほど保持します。
- 目やにが十分にふやけたら、目頭から目尻に向かって、綿棒を優しく転がすようにして汚れを絡め取ります。
- 水分が浸透して目やにが溶けると、ハムスター自身の瞬きによって自然と目がパッチリと開きます。
一度のトライで開かない場合は、時間をおいて再度ふやかしを行いましょう。決して焦らず、ハムスターが過度のストレスを感じて暴れる場合は一旦中止することが肝要です。