旅行情報サイトやSNSの華やかな写真だけを見て現地へ向かうと、思わぬ落とし穴に直面することがあります。現場取材で見えてきた「避暑地選びの3大盲点」を整理しておきます。
第一の誤解は、「貴船は街全体が涼しい」という思い込みです。川床の上に座っている間は極上の涼しさを堪能できますが、貴船口駅から貴船神社へ向かう舗装路の坂道は、直射日光と湿気で市街地並みに体力を消耗します。川床から出た瞬間に汗だくになる観光客が後を絶ちません。歩行時間を最小限にするため、バスの連絡時刻を完璧に把握しておく必要があります。
第二の誤解は、「高原や鍾乳洞には真夏の軽装のままで行ける」という油断です。びわ湖バレイや六甲山などの標高1,000m前後のスポットでは、天候が急変して霧や強風が発生すると、体感温度が15℃近くまで急降下します。また、面不動鍾乳洞などの洞窟内は10℃以下であるため、半袖・ショートパンツ・サンダル履きのまま入洞すると10分と持たずに震え上がることになります。薄手のウィンドブレーカーや羽織りもの、滑りにくいスニーカーの持参は絶対条件です。
第三の誤解は、「山間部の清流ならどこでも安全に川遊びができる」という認識です。天川村や十津川村などの名渓谷は、上流での局地的な豪雨(ゲリラ豪雨)によって、現地の天気が晴れていても数分で数メートル増水する危険があります。ライフジャケットの着用や自治体の気象警報チェックを怠ってはなりません。