現在、全国各地の教育委員会や小学校から熱狂的な支持を集めている背景には、文部科学省の学習指導要領が掲げる「多様な動きをつくる運動」「ゴール型・陣取り型ゲーム」との親和性の高さがあります。
従来の球技(サッカーやバスケットボールなど)では、ボール操作技術の巧拙によって運動が得意な児童ばかりが目立ち、不得意な児童がボールに一度も触れられないという課題が散見されました。しかしスポーツ鬼ごっこであれば、ボールを扱う技術差が存在しないため、誰もが即座に主役になれます。
実際の小学校体育の授業指導案では、「どうすれば相手の隙を突けるか」「守備が手薄な場所はどこか」を児童同士で作戦ボードを囲んで話し合う「協同的な学び(アクティブ・ラーニング)」の題材として高く評価されています。走力で劣る児童が囮(おとり)となって守備を引きつけることでチームの得点に貢献できるため、児童の自己肯定感を育む教材として定着しています。
競技人口の拡大に伴い、公認大会の適正なジャッジを担うスポーツ鬼ごっこ審判ライセンス(3級・2級・1級)の受講者も急増しています。協会が認定するライセンス講習会では、接触ファウルの見極め、セーフティゾーンの秒数カウント、子どもたちのフェアプレー精神を引き出すゲームコントロール技術などが体系的にレクチャーされており、地域の指導者育成基盤として機能しています。