Q1:上の前歯から先に生えてきましたが、将来の噛み合わせや歯並びに影響しますか?
A1:歯が生える順番の違いが、直接的に将来の不正咬合(歯並びの乱れ)の原因になることは基本的にありません。乳歯の歯並びは、顎骨の成長や舌の動かし方、指しゃぶりなどの口腔習癖によって徐々に整っていきます。ただし、生後2〜3歳で乳歯列が完成した段階で反対咬合(受け口)などの兆候が見られる場合は、定期検診で噛み合わせをチェックしてもらいましょう。
Q2:1歳を過ぎても乳歯がまったく生えてきません。全身の骨や内分泌の病気でしょうか?
A2:極めて稀にくる病や甲状腺機能低下症などの全身疾患が萌出遅延に関与することがありますが、その場合は身長・体重の増加不良や運動発達の遅れなど、他の明確な兆候を伴います。母子健診等で全身の発育が順調と診断されているのであれば、単純な個体差(萌出遅延)であるケースがほとんどです。1歳3ヶ月〜1歳半健診のタイミングで一度レントゲン検査を受けると安心できます。
Q3:歯が生えかけている部分の歯茎が赤紫色に腫れていて心配です。切開が必要ですか?
A3:これは「萌出性嚢胞」と呼ばれる現象で、歯が歯肉を破る際に生じる内出血が透けて見えている状態です。ほとんどの場合は歯が突き破って萌出すると同時に自然治癒し、特別な切開処置を行わずに済みます。ただし、大きく膨らんで赤ちゃんの哺乳を妨げている場合や、細菌感染を起こして白濁・化膿している兆候があれば、速やかに小児歯科を受診してください。
Q4:生後3ヶ月で下の歯のような硬い白いものが見えます。これは歯ですか?
A4:生後3ヶ月前後に見られる白い米粒状の塊は、歯ではなく「上皮真珠(エプスタイン真珠)」と呼ばれる良性の嚢胞であるケースが多く見られます。胎児期に歯が作られる際の上皮組織が一時的に残存したもので、痛みはなく、数週間から数ヶ月で自然に脱落・吸収されます。本物の歯(早期萌出歯)である場合も含め、哺乳に支障がなければ経過観察で問題ありません。