ボールドへの柔軟剤追加には魅力的なメリットがある反面、洗濯科学の観点から看過できないリスクも存在します。「柔軟剤入り洗剤 柔軟剤 追加 デメリット」として知っておくべき3つの構造的盲点を解説します。
第1の盲点は、「タオルの吸水性低下と黒ずみリスク」です。柔軟剤の主成分である陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)は、繊維の表面を油性の膜でコーティングすることで滑らかさを生み出します。しかし、ボールドの柔軟成分に加えてさらに柔軟剤を過剰投入すると、繊維が油分で飽和状態に陥ります。結果として、水分を弾いてしまう吸水性の低いタオルになってしまったり、空気中の微細なホコリを吸着して布地が徐々に黒ずんでいく原因となります。
第2の盲点は、「香りの過密化による嗅覚疲労とスメルハラスメント」です。自分自身は日々の洗濯で香りに慣れてしまう「嗅覚疲労」に陥りやすく、知らず知らずのうちに規定量を超えて投入してしまいがちです。特にオフィスや学校、満員電車などの密閉空間において、混ざり合って重くなった香りは周囲にとって深刻な不快感(スメハラ)を招くリスクを孕んでいます。
第3の盲点は、「1回あたりの洗濯コストの肥大化」です。ボールドは本来「洗剤と柔軟剤を1つにまとめてコストを抑える」タイパ・コスパに優れた製品です。そこに単価の高いプレミアム柔軟剤を追加し続ければ、ランニングコストは単純計算で1.5倍から2倍近くに跳ね上がります。普段使いの衣類と、勝負服やお出かけ着とで柔軟剤の併用を分ける「メリハリ洗濯」を取り入れない限り、経済的な恩恵を自ら手放すことになりかねません。