昔のバースデーパーティーを語る上で欠かせない伝説的アイテムが、通常メニューには存在しないマック誕生日ケーキ昔の実在です。
「マクドナルドにケーキなんてあったのか」と驚く若い世代も少なくありませんが、当時は誕生日会を予約したグループのためだけに、専用のホールケーキが用意されていました。サイズは直径およそ15センチ前後の小ぶりなホール型で、冷凍状態で店舗に納品され、パーティーの時間に合わせて店内で解凍されていました。
フレーバーは主にバニラやチョコレートで、スポンジの間には軽やかなクリームがサンドされ、表面にはマクドナルドの「ゴールデンアーチ(Mマーク)」やドナルドたちのイラストが描かれたチョコレートプレート、砂糖菓子が誇らしげに鎮座していました。ロウソクに火が灯され、クルーの音頭で店内全体がハッピーバースデーの合唱に包まれる瞬間は、主役の子どもにとって一生忘れられない誇らしい記憶となったのです。
さらに、特別な日を最高潮に盛り上げたのがドナルド登場イベントでした。全店舗で毎回必ず会えるわけではありませんでしたが、旗艦店や大型ロードサイド店舗の週末イベント、あるいは事前予約の特定プランにおいて、本物のドナルド・マクドナルドがサプライズで誕生日会の現場に姿を現すことがありました。
等身大のドナルドが「ハロー!」と大きな声を響かせながら現れ、得意のマジックを披露したり、大きな手で子どもたち一人ひとりと握手を交わして記念撮影に応じたりする演出は、当時の子どもたちにとって本物のスターと遭遇したかのような圧倒的インパクトを残しました。親世代のアルバムに、黄色と赤の衣装に身を包んだドナルドと満面の笑みを浮かべる子どもの写真が今も大切に保管されている家庭は数多く存在します。