インターネット上の掲示板やSNSでは、コロナ禍前の古い体験談や個人の思い込みに基づく誤った情報が散見されます。現場取材によって浮き彫りになった「訪問者が陥りやすい3大トラブル」を整理しました。
誤解1:「コロナ禍が落ち着いたのだから、友人や同僚も自由に面会できる」
これは現場で最も頻繁に発生しているトラブルの一つです。現在の運用基準でも、病棟へ入れるのは原則として「患者本人が認めたキーパーソン(配偶者、成人した子、親、兄弟などの家族)」に限定されています。婚約者や親しい友人であっても、病院側から見れば「第三者」と判定されるケースが少なくありません。家族以外の知人が面会を希望する場合は、必ず事前に患者本人や家族を通じて病棟看護師に「〇〇日に友人の面会許可を得られるか」を相談し、病歴カルテ側に面会許可の事前登録を行っておく必要があります。
誤解2:「可愛い孫の顔を見せたいので、小さな子供を連れて行く」
祖父母の入院時によく見られる光景ですが、小児(一般的に12歳〜15歳未満の中学生以下)の病棟立ち入りは、多くの病棟で固く禁じられています。季節性インフルエンザ、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、水痘、ノロウイルスなど、学校や保育園で流行しやすい感染症を病棟内に持ち込むリスクを遮断するためです。受付で子供が一緒であることが分かると、ロビーでの待機を命じられます。病室に連れて行くことはできません。
誤解3:「正面玄関が開いている時間なら、いつでも出入り自由である」
平日昼間は正面玄関の総合案内が稼働していますが、夕方以降や土日祝日は窓口の配置が変わります。土日祝日や時間外の面会者は、正面ではなく「時間外受付窓口(防災センター・救急受付側)」へ回り、専用の面会申請用紙を記入した上で、面会証(ストラップホルダーなど)を受け取って入館する運用になります。正面自動ドアの前に立ち往生してしまう人が後を絶たないため、週末の動線確認は必須です。