足を入れた瞬間に始まり、時間の経過とともに刻一刻と変化する水の色。透明だった水が淡い黄色になり、やがて茶褐色、果ては黒い浮遊物を伴う粘状の液体へと変貌を遂げる。この現象の根幹にあるのが、電解還元水デトックス技術と呼ばれる特殊な電気分解プロセスだ。
装置のアレイ(電極)から流れる微弱電流が塩分の溶けたお湯と反応し、水分子を水素と酸素に分解する。この過程で電極を構成する鉄や銅などの金属が酸化し、お湯に含まれる鉱物成分と結合することで基本的な変色が起こる。英国の臨床研究者であるマリー・スタッグス博士が提唱した生体微弱電流理論を基礎とし、足の皮膚表面にある汗腺や毛穴を通じて生体磁場を整える試みが設計の原点にある。
一方で、医療機器の厳格な審査で知られる米国食品医薬品局(FDA)などの行政機関では、こうしたフットバス機器の多くを医療用治療器ではなく、リラクゼーションおよびウェルネス用途機器として位置づけている。つまり、色の変化そのものがすべて体内から直接出た毒素というわけではなく、水中の電気化学反応が大部分を占めているという点が、科学的な共通認識だ。